雑記空間

とりあえずハピチャ全話見終えたわけだが・・・
総評:どこまでも勿体無い作品だった!!



これにつきる_(:3」∠)_
神作画回の時は動き含めてすんごかったし、幹部も良い味出していたし、ラスボスの理由も納得の行く物だった。ヘイトキャラもこれでもかってぐらい機能していたし
テーマや思い切った世界観や主人公の設定、数々の演出もよかった。



これだけのものを集めておきながら・・・・なんでこうなったんや_(:3」∠)_

構成ミスってことなのかな、明らかに話数の調整を失敗してて、見せておくべき部分やエピソードをすっぽぬかして、中身を用意しないまま「ものすごく良い出来の最後の飾りつけ」だけ成し遂げた感じ。



いや、動きも作画も演出も台詞回しも大御所の最終回にふさわしい出来だったんだよ。

ただ、めぐみの最終回に至るまでの、まったく愛の無い(主に誠司に対して)振る舞いの積み重ねがどうしようもなく、良い台詞の数々を中身スッカスカにしてしまっていて、それがひたすら残念でならない。
一番自分に愛を差し向けてくれていた相手に散々後ろ足で砂掛けておきながら、その台詞を言っちゃうのか…っていうモヤモヤ感がなんとも・・・。



せめて前作のマナさんの半分だけでも愛ある行動を取っていたなら・・・。



三幹部のラストも、まあ平和に帰れてよかったと思う一方、大人の都合で無理やり設定捻じ曲げちゃったなこれ……あーだから決戦回の時微妙な感じになっちゃったのかぁっていうのがものっそい見えていた。


どう考えてもストチル・軍人・教師(もしくは政治家?)だったよなこの人らっていう重い感じのを醸しておいて、最後の直前で子供向けには重過ぎるから的な横槍が入った感じ。
ホッシーワさんなんて無理矢理変えた感が顕著すぎる。
保母さんが正体だと「わかりやすい贅沢の象徴」を独り占めしていたいというテーマとは明らかに繋がってないものな。



それからめぐみ本人の成長が無かったということ。
結局、他人の気持ちを考えずにおせっかいを焼くという性分は、もっと相手の気持ちを考えるなり、あるいは相手の納得行く方法を考えるようになるなりの成長性が見受けられず、「なんやかんやでなんか良い感じに収まっちゃうんだよねえ」みたいなふわっとした感じでお茶を濁したまま終わってしまった。

母親の身体が弱い設定も、風呂敷を広げて、特に何もせず畳み直してしまいこんでアンタッチャブル決め込んじゃったし。

感想スレとかまとめを見ても概ねに多様な意見が散見されるけど、
良い感じの風呂敷を広げて、おおーーっとなったところで「でも何もしない」と畳み直して挙句ぶんなげて終了。ただし見事な投球フォームだった。



というか、当初の予定ではその辺もきちんと補完されていたんじゃないだろうか。
それを削りに削って、色々大事なものまでそぎ落としちゃった結果こうなっちゃったっていうように見える。

当初、「恋愛をテーマにしています」という、謳い文句だったらしいことを考えるに
この作品は方々で評価されているように、単純に出来が悪い作品だったのではなく
ほぼ全面的に大人の都合というやつによって腐らされた可哀想な作品だったんじゃないだろうか。



めぐみの設定→母親の死を連想させるくだりは重いし、かといって不思議パワーで解決しちゃうと色々問題が出るのでふわっとした感じでノータッチの方向に持っていこう。

三幹部の設定→そのままやっちゃうと子供向けにするには重いし、一部からは差別とも取れる表現も経由することになるので無難な方向に納めましょう。

誠司との関係→恋愛がテーマとは言ったけれど、女児アニメで主人公が彼氏作っちゃまずいでしょう。ギリギリまでブルーに片思いの方向で引っ張って、最後は「それっぽく」まとめちゃって。

歌いだすアレ→思ったより人気でないから予算カットね。→苦肉の尺稼ぎ。

悪評高いケバッケバな化粧→前作のエースでだいぶゼニが転がり込んできたから今回も化粧させまくってオモチャ売りさばいてね。(この辺の事情はガチらしい)



ここまで足枷はめられたら、そりゃあ製作陣だって「もうなんか、作るのめんどくさいですぞ…」ってなりますわな。

良い感じの料理を作り上げたと思ったら、片っ端からドブぶっかけられて、「さあこれを美味いと言わせて来い!!」ってな具合だもの


出資者はただカネだけ出していれば良い。とは言ったもので、口まで出してくるようになるとごらんの有様なわけですな・・・。
アニメがアニメだけで金になる新たなビジネスモデルが誕生しない限り、こういう悲劇はいつまでも続くんだろうなと思うと、一ヲタクとしてはなんともやるせない・・・。